インフルエンサーに頼む前に、この3つを計算しよう
KOLを使うかは是非ではなく計算です。お金を出す前に3つを片づけましょう。フォロワー数に払わない、自分のROIを出す、すでにある口コミと常連を資産として扱う。
「インフルエンサーを使うか」は是非ではなく計算の問題
ときどき営業が言います。「KOLに一本投稿させれば店は跳ねる」。あるかもしれません。でもお金を出す前に、3つを先に片づけてほしいのです。フォロワー数、ROI、そして常連。
その一:「フォロワー数」に払わない
大きいアカウント=効果的、ではありません。Instagramのエンゲージメント率は実はフォロワーが増えるほど下がります。ナノは平均6%以上、大型アカウントは1〜4%まで落ちることが多いです(eMarketer, 2023)。さらに厄介なのが水増しで、アカウントが大きいほど多く、2023年のデータでは100万人超のインフルエンサーの最大58.5%が何らかの不正に関与していました(Statista, 2023)。100万フォロワーに払って、手に入るのは数万のボットと、店に一度も来ない人々かもしれません。
その二:ROIを出す。しかも「自分の」ROIを
ネットには「1ドルで5.2ドル」式の平均ROIが溢れています。面白いことに、その数字を広めた当のInfluencer Marketing Hub自身が「平均値は当てにならず、予測には使えない」と言っています(Influencer Marketing Hub)。だから平均ではなく自分の数字を信じてください。一回の依頼はいくら? 実際に予約し、来店し、消費した組はいくつ? 一卓の本当の価値は? マーケティングROI計算ツールで損益分岐を出してから、契約するか決めましょう。
その三:すでにある口コミは、インフルエンサーより価値があるかもしれない
これは最も見落とされる資産です。Nielsenの2021年の調査(アジア太平洋を含む4万人超)では、88%の人が「知っている人」の推薦をどの広告よりも信頼しています。そして地域の飲食店では、75%の消費者が店選びでレビューを読み、すべてのレビューに返信する店は選ばれる確率が41%高くなります(BrightLocal, 2024)。
つまり、Googleレビューを整え、常連を育てる方が、一本のインフルエンサー投稿より長持ちし、安上がりなことが多いのです。そのために必要なのは、顧客データを保持できる仕組み——誰が来て、何を気に入り、最後の来店からどれだけ経つか——であって、動画が終われば去る一過性の流入ではありません。
では、Eatsy自身はインフルエンサーを使う?
正直なところ、私たちは一過性のインフルエンサー露出より、「検索され、AIに引用され、積み上がる」コンテンツと評判に予算を置いています。あなたも同じです。KOLはデザートにはなっても、メインにはしない。まずは予約・リマインド・顧客データという「複利が効く」基礎を、7日間・クレジットカード不要のトライアルで固めてから、インフルエンサー予算を撒くかどうかを考えましょう。
よくある質問
▸飲食店はインフルエンサーマーケティングをすべき?
やってもいいですが、まず自分のROIを出し、フォロワー数に払わないこと。マイクロは大型よりエンゲージメントが高い傾向で、口コミと常連の方が長持ちで安価です。
▸マイクロとマクロ、どちらが良い?
データではフォロワーが増えるほどエンゲージメントは下がり、大型アカウントほど不正率が高い(2023年は100万超で最大58.5%)。重要なのは総フォロワー数ではなく、本物の地域リーチです。
▸インフルエンサー施策の採算はどう判断する?
「一卓の本当の価値 × 実際に来店した組数」を費用と比べます。ネットの平均ROIは当てにせず——原典自身が当てにならず予測に使えないと言っています。
▸インフルエンサーより先に投資すべきものは?
Googleレビューと常連を育てること。88%の人が知人の推薦を最も信頼し、顧客データを保持できる仕組みは長期的に複利で効きます。